「障害のある学生向けの障害の自己理解企画」 レポート

2023年1月21日、「障害のある学生向けの障害の自己理解企画」を開催いたしました。
昨年12月7日に開催した「障がいのある学生のための先輩社会人パネルトーク」イベントから学んだことを基に、GATE-C学生スタッフが考案した企画となります。

プログラム概要

<参加学生>
Zoomでの参加が可能な障害のある学生:9名
※全学年参加可能

<プログラム>
13時30分〜15時30分
1.オープニング
2.自己紹介
3.ワークシート記入・発表、フィードバック
4.自身の障害について文章化・発表、フィードバック
5.クロージング

1.オープニング

障害を持つ学生スタッフが企画考案、進行を担当します。
本企画を通じて、就職活動において「どのような説明をすれば、相手に障害が伝わるのか」を考える機会にして欲しいと説明し、本企画の概要と3つの目標をお伝えしました。目標は以下の通りです。

①障害について説明することを経験する。
②今まで当たり前だと思っていたことを見つめ直す。新しい気付きを得る。
③自分の障害の説明に自信を持てるようになる。

また、参加者同士で話しやすい雰囲気を作るために、
・リアクションを積極的にとる。
・間違っているかもしれないことも積極的に話してみる。
・参加者が不快になる発言は控える。
・本企画で聞いた他人の情報は口外しない。
というルールを守るよう、説明がありました。

2.自己紹介(15分)

アイスブレイクとして、ブレイクアウトルームに分かれ、自己紹介を行いました。
特にテーマは設けず、趣味や学業など「なんでも話してOK」としましたが、障害のことは必ず説明するようにしました。

3.ワークシート記入・発表、フィードバック(65分)

ワークシートの記入

本企画は、ワークシートに沿って進行しました。
参加学生には事前に配布資料としてお配りをし、当日にチャットでもお送りをしました。

<ワークシートの内容>
・障害の名称・等級
・先天性/後天性(いつからか)
・通院・服薬の有無
・障害の状況
 ①どんな症状か
 ②いつ障害の影響を感じるか
 ③どこで障害の影響を感じるか
 ④困っているとき支援してくれる人は誰か
 ⑤どのように対処しているか
・自分で考えられる必要な配慮
・自由欄

また、ワークシートの自由欄のヒントとして、以下のような観点で考えていくように、説明がありました。
・苦手なこと
・自分で対処していること・障害があってもできること
・転勤の配慮
・就業上やコミュニケーションでの苦手なこと
・思考・行動
・体力・疲労
・ストレスなどを感じやすい状況・場面
・ストレスなどのサイン→自分で取り組むこと、配慮してほしいこと
・大学生活で配慮してもらっていること・困っていること
・これまでされて一番良かった配慮・いらなかった配慮
・これまで親が周りにどのように自分の障害を伝えていたか
・体調の周期

また、記入の際のポイントとして、以下のような声掛けがなされました。
・意外なところに気付きがあるかもしれないので、とにかくたくさん書こう。
・日常生活で遭遇する障害の影響を書こう。
・書きたくないこと、開示したくないことは無理して書かなくて大丈夫。
・自分で考えられる必要な配慮については、ポジティブに書こう。
 (○○の配慮があれば障害がない方と同様に働くことができます。など)
・自由欄には、伝え足りないことや投影資料にあるヒントから記入をしてみよう。
・もし何を書いたらいいかわからないときは、ブレイクアウトルームで相談してみよう。

ワークシートの発表、フィードバック

3人×3つのグループに分かれ、ワークシートに記入した内容の発表と、それに対するフィードバックを行いました。
グループにはそれぞれ学生スタッフが1名ずつ進行役を担当しました。

発表側とフィードバック側に補足、注意点がありました。

<発表する学生に対して>
・聞き手が分かりやすいようにワークシートの画面を共有しよう。
・ワークシートに沿って発表をしよう。(無理に文章化する必要はなし)
・もし空欄の箇所があれば、チームメンバーと相談して考えてみよう。
・聞かれたくないことを聞かれたら、無理して答えなくて大丈夫。
・どんなフィードバックを受けたかメモをしておこう。

<発表を聞いている(フィードバックする)学生に対して>
・気になることはどんどん聞いてみよう。また、何をもっと知りたいかを伝えよう。
・「○○が分かりやすかったです」だけではなく、深堀をしてみよう。
・内容に関係ない発言、参加者が傷つく、不快になるような発言はやめましょう。
・なぜその障害を持ったのかを含め、Why(なぜ)の質問はやめよう。(事象や状況を聞くのは可)

(例)電車に乗ることが難しいです、に対し、
〇密室空間は大丈夫ですか?
〇車は大丈夫ですか?
×なぜ電車が苦手なのですか?
×なぜ電車が苦手になったのですか?

4.自身の障害について文章化・発表、フィードバック(30分)

作成したワークシートと、参加者からのフィードバックの内容を受け、実際に人に話すことを想定して文章化に取り組みました。
文章にまとめた後、ワークシートを共有した同じグループで発表をし、相互にフィードバックを行いました。

5.クロージング(5分)

今回のプログラムを通じて学んだこと、気付いたことをチャットにアウトプットし、企画は終了しました。その後に希望者のみで参加学生のフリートークタイムを設けました。

参加学生の声

・今までは、「○○ができない」と伝えていたが、今回のイベントを通して「○○という配慮があれば、積極的に参加できます」というポジティブな表現になりました!

・何を話して何を話さなくて良いのか、フィードバックでアドバイス頂けて嬉しかったです!

・同じ立場の人と話すことができ嬉しいです。

・自分だけでは気付けない部分に気が付くことができた。

・障がいについて理解してもらえる友達を作れば、心強くなるなと感じました。

・自分の障害で困っていること(ネガティブなこと)も、考え方を変えるとできることにも変わるということが分かった。

・あまり障害について他の人に話す機会はなかったので、いろいろと意見をきいたり、他の病気についても知れたりしてよかった。でも、もう少したくさんの人と話してみたかった。

・自分の障がいをどのように伝えると企業の方にイメージしていただけるか学ぶことができた。